【小説家になろう】異世界転生に挑戦して「かわのたて」や「どうのつるぎ」を自作する職人作家さん【フェフオウフコポォ】
なろう小説といえば、
現代人が異世界へ転生する冒険物語
現代知識を駆使して異世界で活躍する
舞台はRPGのようなゲーム風世界
というのがある意味お決まりの設定です。
その魅力は「読者が主人公になったような没入感」にあると思います。
読んでいるとまるで自分が主人公になり、他のキャラクターが攻略困難なイベントを軽々とやってのけて優越感にひたれる。
そんなカタルシスを得られる作品に満ちています。
でも今回紹介する作者、「フェフオウフコポォ(現在は「中々中」名義)」さんはそこからまた一歩進んだ作品を作られているんです。
それは、現代でなろう世界、RPG世界で作られているものを再現するという試み。
数々の試作品に挑戦し、エッセイとして記録に残されています。
では公開されたエッセイのいくつかを紹介していきます。
かわのたて
フェフオウフコポォさん(以下コポォさん)のものつくりエッセイを一躍有名にした一作。
革材から「ペストマスク」を作ろうとしたところから、端材でかわのたてを思い付き制作。
試行錯誤から考察へと論調が展開していきます。
物語世界への愛に溢れるエッセイ。
ひのきのぼう
ドラゴンク◯ストの初期装備を揃えようとひのきのぼうの制作にとりかかります。
といっても「ひのきのぼう」なので、加工……と、言えるのかな……?
前作のかわのたてをグレードアップする記録もあるので読みごたえとしては十分。
どうのつるぎ
初期装備シリーズ最終章。
どうのつるぎを現代の加工器具を揃えて剣に変えようと模索しています。
さらにかわのたての防御力を確認するため鉈(なた)をゴブリンの攻撃に見立て突き立てています。
はたしてコポォさんの作った防具は異世界へ転生した勇者を守れるのか。
硬貨・マーマレード
ものつくりエッセイが人気作となったので連載が始まります。
硬貨を作るために純金、純銀、純銅を購入し金貨、銀貨、銅貨を作ろうとするところから話は進んでいきます。
なろう小説では数行の説明でさらっと出来ちゃうことが、実際に現代人が異世界に向かうとどうなるかが克明に記されています。
硬貨、ジャム(マーマレード)、石鹸など、なろう小説に出てくるなろう主人公SUGEEE装置製作の試行錯誤記事でした。
まとめ
武器や防具など、現代社会ではあまり使われる事のない(持つことすら禁じられてたりする)物ですが、ものつくりというのはワクワクしてしまうものです。
なにか欲しいものがあったとき、探して買うのではなく作ってみるのも面白いかもしれません