【図解付き】盆栽の基本的な樹型6選
盆栽。
卓上の盆の上で栽培される観葉植物ですね。
老後の趣味として人気ですが、最近では学生の間でも盆栽ブームが起きようとしています。……よね?
ということで、これから盆栽を始めてみようとしている入門者向けに、小学生の頃に盆栽の通信教育を受けていた筆者が簡単な樹型の解説をしようと思います。
盆栽の基本
細かい盆栽の歴史や技術は今回省略します。
盆栽の基本は、何十年、何百年自然界で生えていたような雰囲気を鉢の上で再現すること。
自然の中では厳しい環境にさらされます。
- 強い風や雨。
- 他の木との競争。
- 虫や鳥の食害。
上記のような苦境に耐えて育っていくと観葉植物のようにきれいな形にはなりません。
いびつでいて、ワビサビのきいた樹型を覚えておくと作るときにも観るときにも役に立ちます。
直幹(ちょっかん)
幹がまっすぐ強く伸びている、樹木の基本の形を直幹と呼びます。
基本の形とは言っても、根も枝も八方に均等に巡らせたりとごまかしがきかない型になるので、思う以上に難易度の高い樹型になります。
模様木(もようぎ)
木の幹が右へ左へ模様を描くようにうねる形を言います。
日本画や歌舞伎などでよく見られるため、人気の高い樹型です。
枝の位置や模様のバランスなど微妙なバランスで見映えがガラッと変わるので、センスと技術を要する樹型と言えます。
懸崖(けんがい)
切り立った崖にかろうじて生えている木を表現した樹形です。
鉢より低い位置まで下がっている物を懸崖、鉢の高さまでのものを半懸崖といいます。
鉢は底の深いものを使います。
双幹(そうかん)
ひとつの株から2本の幹が伸びたものをいいます。
大きい方を主幹、小さい方を副幹と呼びます。
両方の幹に栄養を行き渡らせないと片方が枯れてしまいますので、管理が大変な樹型です。
株立ち(かぶたち)
1つの株から何本も幹が伸びたもの。
双幹の数が増えたものを言います。
言わずもがな、管理が大変なうえ、枝も細く弱いので取り扱いには十分気を付けます。
吹き流し(ふきながし)
幹が斜めに伸びる斜幹(しゃかん)のひとつです。
特徴は枝もすべて流れてる側にあるため、風の強い海沿いや山肌に生えている木を表現している点が挙げられます。
厳しい自然にさらされた木を表現することで独特で力強い姿に見せることができます。
まとめ
盆栽は木の品種、鉢の大きさ、樹型など、表現されるものは多岐にわたります。
今回は樹形の一部の紹介にとどまりましたが、これを機に盆栽に興味を持ってみてはいかがでしょうか。