黒ヤギのアイデアスイッチ

家庭菜園は副業として成立するか考えたけど早い段階で破綻した

こんにちは。市街地に住んでいる黒ヤギです。
家の周りは舗装されたアスファルトに覆われ、コンクリートのビルやマンションが建ち並ぶ緑とは縁遠い地域です。
 
そんな環境で家庭菜園に興味を持ったとき、野菜を作れる場所といえば庭の一角かベランダくらいしかありません。(黒ヤギの家ではベランダで栽培をしています!)
 
今回は家で作った野菜を販売する事でお金稼ぎができないか考察してみました!
 
結果は残念ながら、狭い土地で作れる作物は少ないので単純に販売しても収入が少い、商品のファンがつきにくいんじゃないかとなってしまいました。
 
これから解説していきます。
 

 

家庭菜園で作った野菜を売ることは可能?

まず根本的問題から。家庭菜園で作った作物って販売しても大丈夫なの?
 
これについては販売しても大丈夫です。ジャムや惣菜など加工して販売しようとすると保健所の許可、製造場所の申請など手間がかかりますが、野菜を袋詰めして販売するだけなら問題ありません。
農協を通さなくても可能です。
 
第一関門は突破しました!
 

 

おすすめの野菜

家庭菜園でできた野菜を販売、それを副業にしようとすると、土地が少ないので効率的に野菜を作らないといけません。なのでおすすめできる野菜は限られてきます。
 

 

育てやすい野菜

まずおすすめの野菜として、難易度の低い野菜が挙げられます。
 
初心者が育ててもしっかり育つのはもちろんの事、天候が悪くても枯れない事はもし野菜がダメになっても補償補填のない家庭菜園では大事になってきます。
 

 

高単価な野菜

作れる野菜の量は限られているので少しでも価値のある野菜を作るべきです。
 
ブランド力を高めて販売価格をあげるという方法もありますが、元々高いものの方がブランド化もやりやすいはずです。
 
そこまで広くない土地なら野菜の値段に関わらず労力は変わらないので。
 

 

珍しい野菜

珍しい野菜というのは農家よりも家庭菜園で育てる方が有利な分野だったりします。
 
大規模に育てる場合、リスクが大きかったり採算の見通しが立っていない野菜は農家には作れません。
 
その野菜は流通はほとんどしていないか、一般の消費者には回ってこないような物なので、価値がとても高くなります。
 
これらの条件に当てはまるのは
 
トマト(育てやすい、値段が高い)
さつまいも(育てやすい、値段が高い)
ピーマン(育てやすい)
とうもろこし(育てやすい)
チコリー(珍しい)
 
などがあります。
 
庭など、ある程度の広さがあるなら果物なんかは値段も高いですし特におすすめです。
 

 

おすすめしにくい野菜

反対におすすめできない野菜は上記の条件と逆ですね。
 

 

難易度の高い野菜

初心者が育てると野菜ができなかったり、病気になりやすかったり虫に食べられるような野菜はおすすめできません。
 

 

単価の安い野菜

いくら育ててもお金にならないほど安い野菜は家庭菜園では特におすすめできません。
 
農業では作るだけではお金にならず、かといって需要があるので補助金を充ててなんとかやっていってるような野菜もあったりします。
 
同じ野菜でも新しかったり珍しい品種があったりするので、希少性で勝負する手もありますが自分で食べる目的で作るにとどめた方がよさそうです。
 

 

土地を広く使う野菜

庭をめいっぱい使っても1年で1個、2個しか作れず、値段も1個200円が相場……なんて事になったら目も当てられません。
 
このような条件に当てはまるおすすめできない野菜は
 
ほうれん草、レタスなどの葉のもの(難易度が高い、安い)
大根(難易度が高い)
枝豆、大豆(安い)※品種によってはワンチャンあるかも
カボチャ(広い土地が必要)
 
などがあります。
 

 

どれくらい作れるの?売り上げはどれくらい?(皮算用)

家庭菜園の規模でどれくらいの野菜が作れるか、収入の目安はいくらくらいになるのか試算してみます。
 
試しにおすすめで挙げたトマトで見てみます。
 
僕の家のベランダは畳2枚分くらいの広さです。
生育に適した広さを保って育てられるのは大体8株くらいです。
 
1株の苗から今年は20個のトマトができました。
 
その程度の技量で単純に8×20=160個のトマトが作れます。
 
……ん?いや、すみません。続けます。
 
1個のトマトを60円で売ったら、全部売れたとしても……9600円。
 
いやいや、価値を高めて1個200円で売ろう!
 
……それでも32000円かぁ。
 
年間での生産量になるので年収32000円になりますね。
いや、種(苗)代、土代、肥料、もろもろを考えたら売り上げが32000円であって収入はもっと下がりますね。
 
広い庭を持ってて2坪(4畳)、3坪(6畳)で考えてもとても副業と呼べる収入にはなりそうもないですね。
 
よく言われる
「普通に働いて稼いだ金でトマト買った方がまし」という結論になってしまいました。
 
いきなり破綻しちゃいましたね。残念。
 
 

まとめ

ということでいろいろ考えてみたんですが、お金にならないという結論で副業としては論外という結果になっちゃいました。
 
野菜ができすぎて消費できず捨ててしまうことが度々あったのでなんとか有効利用できないかと思ったんですが単純に育てて売るだけではうまくいきそうにないですね。
 
農業というのはどれだけ手をかけて丁寧に育てても、自分の力の及ばない天候でダメになる可能性のあるものなので、そのリスクも考えると難しいものなんだなぁと思いました。
 
 

 

家庭菜園を副業にできるアイデア

 
さてさて、家庭菜園はお金にならないよ。残念でしたね。で終わるのは僕が納得いかないので、なんとか副業、せめておこづかい稼ぎにならないか案を考えてみます。
 
家庭菜園が副業にならないのは単純に作れる量が少ないので、もっとたくさん作れば副収入と呼べるだけの規模になるかもしれません。
 
耕作放棄地を借りて家庭菜園以上農家未満の規模でやる
 
施設の屋上、空き地を借りて家庭菜園以上ry
 
自分の土地を持っていないけど、最近では手をつけていない農地もたくさんあるので、借りることができればたくさんの野菜を作れて収入が増えるんじゃないか?
 
と思いましたが、やっぱり天候に影響されたり不作のリスクが増えるし、そんな規模でやるんだったらもう副業というか兼業農家とか名乗っちゃうレベルになってしまいますね……。やっぱり残念