【ラストハイカロリー】 ホテルオークラ特製フレンチトーストを作って映えを求めた
人は「してはいけない」と念を押されると余計にしたくなってしまう生き物です。
鶴の機織りを覗いてしまうし、竜ちゃんを熱湯に突き落としてしまいます。
僕はこの短期間で2つの「してはいけない」の攻撃を受けてしまいました。
ダイエット中はカロリーの高いものを食べてはいけない
ダイエット中は食べ物の検索をしてはいけない
禁止されていると湧いてくる好奇心。
これはしょうがない事です。
脳にインプットされている性質はそれが生きていく上で有利だったから残ったもの。
してはいけないと忠告されるとしたくて仕方がなくなってしまう。
頭からの指令に素直に従おうと決心しました。
するととてつもないサイトが見つかります。
バターだの砂糖だのを練り込んであるパンに砂糖、卵、牛乳のカロリーの上塗りのようなハイカロリー料理。
ダイエット中なら絶対避けなければいけない。
でもサイトを眺めていると頭はどんどんバカになって、食べなきゃいけないように書き換えられました。
これで被害を受けるのは僕だけ。
これを食べることによって読んでくれたあなたが笑ってくれるなら、僕はいくらでも犠牲になります。
1回だけ。この1回だけ。
先っぽだけ精神でこのフレンチトーストを作りました。
人生最後のフレンチトースト。
どうせなら生活感の滲む写真なんかじゃなく、インスタにも映えるような形で遺したい。
こうして僕の挑戦が始まったのでした。
ホテルオークラ流フレンチトーストのレシピ
材料(2人分)
- 4枚切りのパン……2枚
- 牛乳……400ml
- 卵……2個
- 砂糖……30g
作り方
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牛乳、卵、砂糖を混ぜ、漬け込み液を作る
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パンの耳を切り、半分に切る。
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漬け込み液にパンを一晩浸す。まんべんなく浸すために途中でひっくり返す。
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油を薄くひいたフライパンでパンを弱火で7分焼く
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ひっくり返し、再び7分焼いて出来上がり。
料理初心者でも時間さえあれば作れそうですね。
ホテルオークラ流フレンチトーストを作ってみた
かつて某地下帝国の建設予定地でチンチロ賭博を仕切っている班長は言いました。
「贅沢ってやつはさ……
小出しはダメなんだ……
やるときはきっちりやった方がいい……」
やると決めたら振り切ってやらなきゃいけないんですね。
ということで心を鬼にして買ってきました
そして
バニラオイルエッセンス。
バニラエッセンスよりも香りの強いちょっと高めのバニラエッセンスです。
買ってきたところで漬け込み液を作ります。
卵はビタミンCと食物繊維を覗く成分がほぼまんべんなくとれる準完全食。
レシピでは2個でしたが3個入れます
そして牛乳と砂糖を目分量。男はチマチマ分量を計ってはいけないのです。
さらにバニラエッセンスを数滴加え、かき混ぜて漬け込み液ができました
パンを切っていきます
この耳だけでも普段買ってる食パンより高いんだろうな。
てか分厚くないです?
半分に切って漬け込み液に浸します。
……ん?
やっぱり厚ぅい!!
トレーを小さいものに変えようか迷いましたが、パンの吸引力に期待します。
高いパンだからそれくらいできて当たり前。
ラップをして冷蔵庫に入れました。
夜にひっくり返そうと思いましたが寝落ち……。
ー12時間後
ちょうど半分で止まってますね。ひっくり返してまた冷蔵庫へ入れました。
ーさらに24時間後
えー、仕事などもろもろで構う暇が無かったので丸1日浸けました。
計36時間。
ひったひたです。
持とうとすると崩れそうなくらい柔らかくなっています。
さっそく焼いていきましょう。
弱火で7分
ひっくり返して……
これ側面みると火が通って無さそうですね……。
転がして側面も7分ずつ。計30分焼きました。
玉子焼きかな?
実食
出来上がったのでお皿に盛り付けました
……うーん。
どうにも生活臭がすごいな……。
可愛いランチョンマット?みたいなのも無いし、これが最後の晩餐(朝餐?)と思うと味気ない。
よし、彩りを加えよう。
背景を消して
彩を加えましょう
テーブルサンゴに乗せてみました。
ふむ。おじいちゃん家にありそうなテーブル。
いや、やっぱり洋食だからもっと鮮やかにしなきゃ
アニメでもたびたび出てくるウユニ塩湖。だからなんなんだって感じですね。僕にも分かりません。
やっぱフレンチならトリコロールかな?
……うん。何をやってるんだお前はって感じですね。
分かります。言いたいことは分かるんです。
でも美味しさをうまく言葉で表現できないんです。
美味しいんだよ。柔らかいし。
でもこうバチーッて来る言い回しが出て来ないんです。
強いて思い浮かんだのが
「生後10ヶ月用の離乳食のような柔らかさ?」
次食べたときに出てくるよう語彙を増やしておきます。
……あ、これが最後だったんだ。
終わり!